用語集

あ行

円座(えんざ)
中心に穴があいたゴム製の丸い座布団。空気の量を調整して固さを変えられる。

か行

外転(がいてん)
身体の中心から離れる動き。
外転イラスト
荷重(かじゅう)
体重をかけること。
片松葉歩行(かたまつばほこう)
松葉杖を片方だけを使って歩く。
寛骨臼回転骨切り術(かんこつきゅうかいてんこつきりじゅつ)
通称RAO(ラオー)。成人の臼蓋形成不全に対して、股関節の足りない屋根を作る手術法のひとつ。臼蓋をくりぬいて外側にずらすため、本来の軟骨を持った屋根を作ることができる。
術後プログラムに時間がかかるが、タイミングを逃さずに手術を受け、術後の自己管理を続ければ、人工関節にならずに済むことが期待できるという。
患肢(かんし)
病気またはケガをしている方の肢。手術をした足をこう呼んだりする。⇔健肢(けんし)
関節可動域(かんせつかどういき)
関節の動く範囲。ROM(=Range of Motion)と呼ばれていたりする。
関節唇(かんせつしん)
寛骨臼の縁にある線維軟骨で、大腿骨頭を包み込むような形をしている。
関節造影(かんせつぞうえい)
股関節症の画像診断検査のひとつ。関節軟骨の変化を中心に見るもの。
椅座位(きざい)
イスに座った姿勢。
ギャッジ
ベッドの角度のこと。
臼蓋(きゅうがい)
股関節を構成する骨盤側の関節面。ボール状の大腿骨頭を抑えるので屋根と呼んだりする。
臼蓋傾斜角(きゅうがいけいしゃかく)
臼蓋荷重部の水平面に対する角度。正常は0〜6度とされている。
臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)
股関節の骨盤側の受け皿である臼蓋が大腿骨頭を充分に覆っていない状態。イラスト
筋ジストロフィー(きんじすとろふぃー)
筋肉の栄養障害により体を動かすという動作(歩行など)ができなくなってしまう病気。進行性、遺伝子異常による。種類が多く、どのように遺伝が関係するかと患者さんの示す症状よって分類される。
筋肉拘縮(きんにくこうしゅく)
筋肉が縮んで伸びなくなること。
屈曲(くっきょく)
関節を曲げること。
屈曲イラスト
血栓(けっせん)
足などの静脈の中で血液が固まること。大きな血栓が飛んで肺動脈に詰まると、酸素を取り込めなくなり危険(肺塞栓症)。
血友病(けつゆうびょう)
血液を固める働きをするタンパク質の一部(血液凝固因子)が不足しているため、出血すると血が止まりにくい病気。例えば関節内出血を繰り返すと血友病性関節症になってしまったりする。
健肢(けんし)
病気またはケガをしていない肢。手術をしてない方の足をこう呼んだりする。⇔患肢(かんし)
硬膜外麻酔(こうまくがいますい)
硬膜は、脊髄を包んでいるもの。硬膜外麻酔とは硬膜の外側の空間に麻酔薬を入れて神経を麻痺させるもの。これだけでは意識がなくならず、全身麻酔と併用するらしい。チューブを残しておいて、手術後も痛み止めを入れられる。
骨棘(こっきょく)
とげのような骨ができてしまうこと。
骨嚢包(こつのうほう)
骨に穴があいてしまうこと。

さ行

自己血(じこけつ)
あらかじめ取った自分の血液のこと。手術時にこれを輸血する。ふつうは足りるが、不足した場合は回収血を使用、それでも不足の時は保存血を輸血。回収血とは手術時に出血した血液を回収し、機械で濾過したもの。保存血とは献血で集められた血液。
自骨(じこつ)
自分の骨。変股症の手術は大きくわけると、自骨と人工関節置換術に分けられる。自骨では、寛骨臼回転骨切り術(RAO)のほか、棚形成術、キアリ骨切り術、大腿骨骨切り術、関節固定術などがある。
膝蓋骨亜脱臼(しつがいこつあだっきゅう)
膝蓋骨脱臼はひざの皿(膝蓋骨)が完全に外れる、亜脱臼は外れそうになる状態。多くの場合、先天的な構造の不適合が原因らしいが、外傷の場合もある。強い痛みや腫れ、関節に血がたまることも。一度脱臼すると、外れやすくなったり(反復性脱臼)する。治療は大腿四頭筋(太ももの前の筋肉)の強化や装具の着用などの保存療法と手術療法があるそう。
シャープ角(しゃーぷかく)
レントゲン写真から計測し、臼蓋形成不全の程度の診断に使う。正常値40度以下。イラスト
伸展(しんてん)
関節を伸ばすこと。
伸展イラスト
ストレッチャーベッド
車輪がついた移動式のベッド。
スピードトラック牽引(けんいん)
術後の整復固定・安定をはかる牽引。薄いハイソックスのようなものをはき、その上からゴム性の包帯らしきものを巻く。その先に滑車があり、おもり(2kgの砂嚢)で引っ張る。
清拭(せいしき)
身体拭き。
先天性股関節脱臼(せんてんせいこかんせつだっきゅう)
生まれつき大腿骨頭が臼蓋からはずれかけていたり(亜脱臼:あだっきゅう)、はずれてしまっていたり(脱臼)している状態。略して先天股脱(せんてんこだつ)とも言ったりする。
前腕支持杖(ぜんわんしじつえ)
片松葉杖と同じ30%免荷(70%荷重)の1本杖。イラスト
そけい部
足の付け根。

た行

端座居(たんざい)
ベッドの端に腰かけること。
単純X線(たんじゅんえっくすせん)
X線とフィルムで身体の透過像を得る。黒いフィルムに白く骨が写ってるあれです。造影剤を使用したものを造影X線、しないものを単純X線というらしい。なんでもX線を発見したのがレントゲンという人なので、レントゲン撮影と呼ばれるとか。
断層撮影(だんそうさつえい)
身体の特定の深さの断面を画像にするもの。レントゲンでは深さは得られない。
血抜きの管(ちぬきのくだ)
傷の中にたまる体液や血液を体外に出すための排液管。ドレーンとも呼ぶ。
中殿筋(ちゅうでんきん)
股関節外転筋のひとつ。骨盤の骨と大腿骨(太ももの骨)を結ぶ筋肉。
長座位(ちょうざい)
ベッドの上で足を伸ばして座ること。
椎間板ヘルニア(ついかんばんへるにあ)
腰には5つの椎間板がある。椎間板の軟骨が外に脱出、神経を圧迫して痛み、しびれなどが出る。
底屈(ていくつ)
足首を伸ばすこと。
底屈イラスト
底背屈運動(ていはいくつうんどう)
足首の曲げ伸ばし運動(底屈背屈)。血液の流れをよくし、血栓予防になる。
出っ尻(でっちり)
骨盤が前に傾いてること。横から見るとお尻が後ろに出ているように見える。
等尺性運動(とうしゃくせいうんどう)
等尺性(アイソメトリック)運動は、関節を動かさないで行うタイプの静的なトレーニング。関節の角度を一定にして行う。動かないものを押したり引いたりする運動。⇔等張性運動(とうちょうせいうんどう)
等張性運動(とうちょうせいうんどう)
等張性(アイソトニック)運動は、関節を動かしながら行う動的なトレーニング。一定の重さ(抵抗)に抗して筋が力を出し、長さを変えながら行う。ゴムを伸ばしたり引いたりする運動。⇔等尺性運動(とうしゃくせいうんどう)
導尿管(どうにょうかん)
尿を出すための管。術後数日つけている。
徒手筋力検査(としゅきんりょくけんさ)
徒手(器具などを使わず、素手)で人体中の主要な筋肉の筋力を判定する検査法。MMT(=Manual Muscle Testing)とも呼ばれる。
トレンデレンブルグ徴候(トレンデレンブルグちょうこう)
患肢で片脚立ちをした時、反対側の骨盤が下がる現象。中殿筋の筋力低下から起こる。。Trendelenburg。
トレンデレンブルグ跛行(トレンデレンブルグはこう)
主に股関節外転筋である中殿筋の筋力低下のために起こる跛行。Trendelenburg。
ドレーン
傷の中にたまる体液や血液を体外に出すための排液管。血抜きの管とも呼ぶ。

な行

内転(ないてん)
身体の中心に向ける動き。
内転イラスト
日整会変形性股関節症評価点数(にっせいかいへんけいせいこかんせつしょうひょうかてんすう)
痛み40点・関節の動き20点・歩行能力20点・日常動作20点の100点満点で状態を客観的に評価。

は行

肺機能検査(はいきのうけんさ)
「大きく息を吸って〜、吐いて〜」という検査。手術が可能かの判断、手術後の回復能力の判定にも使われるんだそう。
背屈(はいくつ)
足首を曲げること。
背屈イラスト
跛行(はこう)
歩行時に身体が傾いたり足をひきずったりするような障害。
抜鉤(ばっこう)
抜糸と同じこと。糸ではなく、ホチキスの芯みたいなものを取る。
ハバード浴(はばーどよく)
ひょうたんの形のお風呂で、筋肉を暖め、足を動かす訓練をする。イラスト
ハムストリングス
太ももの裏側の3つの筋肉(大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋)の総称。
紐パンツ(ひもぱんつ)
大きめのパンツの術足側の脇を切って紐をつけたお手製便利パンツ。イラスト実物写真
フレーム訓練(ふれーむくんれん)
ベッドにやぐらを組み、滑車をつけて足を動かす訓練。イラスト
ベッドアップ
ベッドの頭の方の角度を上げること。
変形性股関節症(へんけいせいこかんせつしょう)
股関節の形の異常が原因で、関節軟骨が傷ついたりすり減ったりしてしまい、股関節の骨が変形していく進行性の慢性疾患。略して変股症(へんこしょう)、股関節症とも呼ぶ。
変形性膝関節症(へんけいせいしつかんせつしょう)
膝関節のクッションである軟骨のすり減りや筋力低下が要因となり、膝の関節に炎症が起きたり、関節が変形したりして痛みが生じる病気。股関節症同様に明確な原因が特定できない一次性とケガや病気が原因となる二次性がある。手術療法では自骨と人工がある。
便利棒(べんりぼう)
着替え、車椅子の足台の上げ下げをするとき、靴を履くときetc、便利なツール。イラスト

ま行

マジックハンド
着替え、物を取ったり拾うとき、靴を履くときetc、便利なツール。イラスト
免荷(めんか)
体重をかけないこと。

や・ら・わ行

離床(りしょう)
ベッドから離れること。股関節疾患では車椅子乗車のことを言う。
ローリング
気分転換と褥創防止のための体位交換。身体が動かないようにクッションやタオルなどを使って横向きに固定。イラスト

A-Z

AVインパルス
両足の血液の循環を良くする装置。足にビニールのブーツのようなものを履く。そこに空気が送られ、足を刺激してくれる。血栓予防のため。
CE角(しぃーいーかく)
central edge angle。臼蓋形成不全の診断に使う。正常は25〜30度以上。CE角が小さいほど臼蓋形成不全が強い。イラスト
CT(しぃーてぃー)
コンピュータ断層撮影。身体に種々の角度から放射線を当て、得られた画像をコンピュータで断面化する。検査台に寝て、筒型の機械に入って検査を受ける。
MMT
徒手筋力検査。徒手(器具などを使わず、素手)で人体中の主要な筋肉の筋力を判定する検査法。MMTは、Manual Muscle Testingの頭字語。
T字帯(てぃーじたい)
手術後数日(人によってはしばらく)使用するふんどしのようなもの。
ROM
関節可動域。関節の動く範囲のこと。ROMとはRange of Motionの頭字語。